アロマテラピー(アロマセラピー)ついて
アロマテラピーとは日本語でいうと芳香療法(aroma=芳香・terapy=療法)という意味になります。
フランスの科学者ルネ・モーリス ガットフォセが実験中にやけどを負い、とっさに近くにあったラベンダーオイルで治療したことをきっかけに、精油の薬理効果を研究し、アロマテラピーという言葉ができました。
アロマテラピー(仏: aromathérapie[※ 1])またはアロマセラピー(英: aromatherapy[※ 2])は、一般的には、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的とする療法である
アロマテラピーは、一言で言うと天然植物から抽出した芳香成分(精油)を用いた植物療法です。
近代医学では緊急の治療が必要な症状や外傷などに強みを発揮する一方、アロマテラピーではストレスや自律神経失調など近代医療が苦手とするものに対して様々なアプローチが可能です。
例えば、一般的にストレスが原因で胃痛になった時には、通常お医者さんからお薬をもらって胃痛の症状を治しますが、その場合、一次的にお薬で症状が和らいだとしても、ストレスそのものがなくなった訳ではないので、胃痛が再発してしまうこともあります。
しかし、アロマテラピーでは、胃痛の原因となっているストレスに対してアプローチが可能なので、アロマテラピーによってストレスが軽減できれば、胃痛も自然と改善されていくということになります。
ほかにも、生活環境やオーバーワークなどのストレスや過労で、精神面から病気になるケースも少なくありません。良い香り包まれながら心と体を癒したり、免疫系や内分泌系、神経系を芳香成分の力で刺激することは、自然治癒力を高めるのに役立ちます。
また、ストレスだけでなく美容やセルフケア、室内芳香など一人一人に合った方法で簡単に取り入れることができるので、健康維持やビューティアップなど男女問わず様々なシーンで生活に取り入れることができます。
精油(エッセンシャルオイル)とは
アロマテピーにおいては精油が不可欠となりますが、精油とはいったいどんなものなのか?また、雑貨店などの店頭でよく目にするアロマオイルと精油は、何が違うのかをここでは紹介したいと思います。
精油(せいゆ)またはエッセンシャルオイル(英語:essential oil)は、植物から産出される揮発性の油で[1]、それぞれ特有の芳香を持ち、水蒸気蒸留法、熱水蒸留法(直接蒸留法)などによって植物から留出することができる[2]。
精油とは、天然植物の有効成分を高濃度含有した揮発性の芳香物質です。
精油(エッセンシャルオイル)は植物の葉や花、木や種子などから抽出されます。精油の抽出量は植物や種類によって異なり、またそれぞれ精油の内容成分も違います。
例えば
- ローズ1kg抽出するのに約4000kg(4t)の花が必要
- ラベンダー1kg抽出するのに約160kgの花穂が必要
になります。
私は何年か前に、実際に農場でゼラニウムを収穫し、水蒸気蒸留法で精油を抽出するのを体験したことがあるのですが、軽トラいっぱいに積んだ葉と茎から採れる精油はほんの僅かでした。
このことからも、販売されている精油(100%天然の芳香成分でないものは精油と呼びません)が、安価ではないこと、植物によって価格が大きく違うことをおわかりいただけたのではないでしょうか。
※2022年時点でとあるメーカーの精油は、ラベンダーアングスティフォリア10mlが約¥4,290、ローズ5mlが¥28,600で販売されています。
最近では、雑貨店などで色々なアロマオイルが販売されているのを見かけますが、100%天然の芳香成分からなる精油と違い、中には合成の物も置かれています。
価格が安価なもの、植物の種類に関係なく価格が均一なものは、合成や希釈されているオイルの場合が多いので、購入時には用途に合わせて100%天然の精油を選ぶようにしましょう!